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リーダーの肖像:W・W・カーギル

カーギルの創立者であり、社名ともなっているW・W・カーギルは、幅広い興味を持ち起業家精神にあふれた人でした。

January 01, 2015

67か国でおよそ70の事業部門を展開する現在のカーギルは、事業範囲も幅広く、多様な市場で世界を豊かにするために働いています。しかし、今や14万5千人を超える従業員のネットワークはすべて、1865年に、たった1人の男性から始まりました。その男性とは、ウィリアム・ウォレス・カーギルです。W・Wと呼ばれる彼はカーギルの創立者であり、典型的な19世紀のビジネスマンでした。変化していく興味に導かれ、断固たる起業家精神を持っており、これは150年たったのちもカーギルの社風を形作っています。

W・Wのひ孫であるダンカン・マクミランは、祖父のことを伝記でこう書いています。「独創的でクリエイティブな才能を持ち、エネルギーの尽きない人でした…新しい場所に向かい突き進み続ける人でした。」

まず、穀物取引の事業に乗り出しました。1865年に社の最初の穀物貯蔵倉庫がアイオワ州コノバーに建設された後、W・Wはミネソタ州のアルバート・リーに移りました。この地で彼は穀物事業を拡大しながら、3年間郡の検視官も務めました。当時、検視官は医師とは限らず、犯罪における司法的役割を担っていました。

1875年、W・Wは再度居住地を変え、ウィスコンシン州ラクロスに移り住みました。ここでは、地域商業の拠点として事業を行いました。ここでは、メソニッククラブやラクロスクラブ、ラクロス商工会議所など、彼の興味を引いたさまざまなクラブや組織とかかわりました。また、地域社会へも貢献しました。地元の教会に献金を行い、1907年2月には2万5千ドルの資金を提供してキリスト教青年会(YMCA)の新しい拠点の建設を支援しました。また、W・Wはアルバート・リーにある大学の助成制度を創設しました。このことで町からの評価は高まり、彼の成功の中でも大きな役割を果たしました。

Leadership WW Cargill Inpage
彼の博愛精神を示す:W・Wは、彼の両親をしのび1万米ドルを寄付して、ウィスコンシン州のジェーンズビルにCargill Methodist Churchを建設しました。

町から町へと移動しながら、新しいビジネスチャンスを探していたW・Wは一貫した性格とカリスマ性を持ち、アメリカ中西部のどこへ行ってもビジネスマンや銀行員の信用を勝ち取りました。こうした関係は彼にうまく作用し、厳しい経済不況の中でも彼のビジネスを成長させ続けることができたのです。

カーギルの最初のリーダーは、アメリカ西部を画期的なアイデアで変化させる構想や、穀物以外のお客様や産業向けの事業を拡大する努力を行うという、会社に影響を与え続けた考え方を持っていました。