skip to main content

アフリカ産カカオの持続可能性を実現する

カカオに対する需要と消費者の期待が高まっています。それに応えるため、小規模農家は作物の質を改善する方法と収入を増やすための方法を学んでいます。 

January 05, 2015

15年前、アフリカの多くのカカオ農園にとって将来は不透明でした。収穫物の劣化に苦しんだだけでなく、農園経営に必要な指導も融資もほとんど受けることができませんでした。

このような悩みを抱えつつも、カカオに対する世界的な需要は年に2~3%の割合で増加し続けました。また、持続的に供給できるカカオに対する消費者の要求も高まっています。そのため生産者は生産工程の透明化を図る必要に迫られています。

「透明性の高いこと、農業従事者の収入・生活水準のアップを図ること、カカオとチョコレート製品を持続的に供給できること、この3つを備えたサプライチェーンをいちはやく確立することがわれわれの目標です」
— Cargill Cocoa & Chocolate社長Jos de Loor

カーギルは、こうした困難に対処するため、ガーナ、カメルーン、インドネシア、ブラジル、コートジボアールの小規模農園経営者を支援すると公式に約束しました。こうした国々のファーマーフィールドスクールおよび農園経営者団体とともに長年にわたって取り組んできた経験を基に、2012年に「カーギルココアプロミス」プログラムを正式に発足させました。その目的は、農業従事者、その家族、属しているコミュニティーの暮らしを改善することでした。また、長期にわたって確実にカカオを供給できるようにするための体制作りも目標でした。

カーギルは、10年以上前にコートジボアールの農園経営者とともに初めて作業を開始して以来、パートナーと顧客に支えられながら大きな成果を上げてきました。以下に示すようにアフリカでは改善のあかしが明らかです。カーギルはこれまでに2,550校あまりのファーマーフィールドスクールから成るネットワークを構築し、115,000名以上の小規模農家に最良の農法を訓練してきました。また販路やインフラストラクチャーを整備するという方法で数多くの既存の農業従事者団体の支援も行っています。
教育は、カカオ農家の技術を高めるだけではなく、そのコミュニティーに属する子供の能力も伸ばしています。現在34,000名あまりの子供が以前よりもすぐれた教育を受けることができています。それは、カーギルが校舎の新設、教員の研修、教科書などの教材の改善といった取り組みを支援してきた成果です。
世界規模で見ると、持続可能性認証を取得したカカオの流通がどんどん増えています。これは、あらゆる業種のサプライチェーンが目指すべき良き模範のひとつです。

[video caption] Cargill’s network of 2,550 farmer schools across Africa are helping promote agricultural best practices and sustainable cocoa in countries like Côte d’Ivoire.